COLUMN / こころのコラム
同じ恋愛・人間関係を
繰り返すのはなぜ?
付き合う人が変わっても、職場が変わっても、なぜか行き着く場所が同じ。
いつも同じところでつまずいて、同じように傷ついて、同じように「またやってしまった」と自分を責める。
——そんな繰り返しに、心当たりはありませんか。
相手も環境も違うのに結果が似てくる時、そこには偶然ではない理由があります。この記事では、深層心理と「愛着」の視点から、同じ恋愛・人間関係を繰り返してしまう仕組みと、そこからほどけていくための向き合い方をお話しします。
同じ人間関係を繰り返すのは、学習していないからではない
まず、はっきりお伝えしておきたいことがあります。パターンを繰り返すのは、あなたが同じ失敗から学べない人だからではありません。むしろ逆で、こころが過去にきちんと学んでしまったからこそ、繰り返しが起きます。
人は、はじめて出会った人間関係——多くは家族との関係——の中で、「人とはこういうものだ」「自分はこう振る舞えば安全だ」という設計図をつくります。その設計図は、当時のあなたを守るために、かしこく最適化されたものでした。
問題は、その設計図が今も無意識のうちに使われ続けていることです。相手が変わっても、こころは同じ地図を広げて、同じ道を選んでしまう。だから景色が似てくるのです。
愛着——人との距離の取り方の「原型」
心理学では、幼い頃に築かれた人との結びつき方を愛着と呼びます。安心して甘えられたか、不安を抱えたまま過ごしたか、期待するのをあきらめたか。その原型が、大人になってからの恋愛や人間関係の距離感に、そのまま顔を出します。
不安が強くなりやすいタイプ
相手の返信が遅いだけで「嫌われたかもしれない」と落ち着かなくなる。相手の機嫌を先回りして読み、自分の気持ちは後回しにする。つながりを確かめずにいられないぶん、相手が離れていくと、その不安がさらに強くなります。
距離を取りたくなるタイプ
近づかれると息苦しくなり、大切に思っているはずの相手ほど、そっと距離を置いてしまう。「ひとりのほうが楽だ」と感じますが、その奥には「期待して裏切られるくらいなら、はじめから頼らない」という古い判断が眠っていることがあります。
その両方が揺れるタイプ
求めては引き、引いては求める。近づきたい気持ちと怖い気持ちが同時に動くため、自分でも自分の行動が理解できず、いちばん苦しくなりやすい形です。
| 愛着の傾向 | 恋愛・人間関係に出やすいかたち |
|---|---|
| 不安が強くなりやすい | 相手に合わせすぎる/確認せずにいられない/尽くして疲れ果てる |
| 距離を取りたくなる | 深くなると冷める/本音を言わない/自分から終わらせる |
| 両方が揺れる | 求めと拒絶を繰り返す/関係が激しくなりやすい |
どれが良い・悪いということではありません。すべて、その時のあなたが安全に生き延びるために選んだ形です。
「相手が悪い」でも「自分が悪い」でもない
繰り返しに気づいた人ほど、原因を探そうとします。あんな人を選んだ自分が悪い、いや、あの人がひどかった——。けれど、犯人探しをしても繰り返しは止まりません。
止まらない理由はシンプルで、パターンを動かしているのが意識ではなく、こころの奥だからです。頭では「今度こそ違う人を選ぼう」と決めても、無意識は慣れ親しんだ関係のほうに安心を感じます。たとえそれが苦しい関係であっても、です。知っている苦しさは、知らない安心より安全に見えてしまう。これが、繰り返しのいちばん厄介なところです。
だからこそ必要なのは、自分を責めることではなく、その設計図がいつ・何のためにつくられたのかを、時間をかけて見ていくことです。
パターンに気づくための、小さな一歩
すぐに変えようとしなくて大丈夫です。まずは「見えるようにする」ところから。
- 繰り返しを書き出してみる。 これまでの関係で、似ていた場面・似ていた終わり方を、思いつくまま並べてみてください。
- 「いつも同じ」の中身を細かくしてみる。 相手のどんな一言で、自分のどんな感情が動いたのか。共通点は人物ではなく、たいてい「引き金」のほうにあります。
- その感情が最初に生まれた場面を探す。 「この感じ、いちばん古い記憶はいつだろう」と、そっと問いかけてみる。
- 止められない自分を責めない。 気づいてもすぐ止まらないのが無意識です。気づけたこと自体が、もう変化のはじまりです。
それでも、長い時間をかけて出来上がった設計図を、ひとりで書き換えるのは簡単ではありません。自分の目には、自分の前提はいちばん見えにくいからです。
ひとりでほどかなくていい
こころカウンセリングでは、繰り返してしまう人間関係のパターンを、あなたのペースで一緒に見ていきます。表面の悩みを整理するだけでなく、その奥にある「いつ、何のためにその形を身につけたのか」まで一緒にたどっていけるのが、深層心理を専門にしている強みです。
うまく話せなくても、沈黙が続いても大丈夫です。言葉になるまで待つ時間も、カウンセリングの一部です。
| メニュー | 時間 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| カウンセリング | 60分 | 8,000円 |
| カウンセリング | 90分 | 12,000円 |
| 深層心理カウンセリング | 150分 | 25,000円 |
| 深層心理カウンセリング | 180分 | 30,000円 |
対面・電話どちらも同じ料金です。場所は世田谷区等々力七丁目のプライベートサロン(詳細は予約確定後にご案内します/自由が丘駅から徒歩約15分・等々力七丁目バス停から徒歩1分)。遠方の方や、外に出るのがしんどい方には、全国対応の電話カウンセリングもあります(通話料無料)。
ご予約はご予約ページのカレンダーから、日にち→時間→メニューの順にお選びください。当日のご予約も開始2時間前まで承ります(深層心理カウンセリングのみ、一日にお一人・開始の24時間前まで)。
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おわりに
同じ関係を繰り返してしまうのは、あなたが不器用だからでも、人を見る目がないからでもありません。かつて必要だった地図を、まだ手放せていないだけです。
地図は、書き換えられます。そして、書き換わった時にいちばん驚くのは、たぶんあなた自身です。
気になった時が、はじめどきかもしれません。あなたのこころが、少しでも軽くなりますように。
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